はじめに
個人的な話になりますが、最近、建売住宅を購入しました。建売のため、もともと設置されている設備があります。そのうちのひとつがHEMSでした。
HEMSとは、Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略であり、家庭内の電気設備や家電を最適に管理するための設備、ということのようです。
前職で、とあるメーカーさんのHEMS機器の取説を印刷していたことがありました。制作はメーカー側で行い、私は印刷を行うのみ、でしたので、内容についてはあまり詳しくありません。名前だけ知っていたという感じです。
今回購入した家で、そのHEMSをモニターするための、見た目タブレット的なものが設置されていました。家では太陽光発電設備がついているので、その発電状況をモニターするために使うもの、とのことです。
HEMSは、本来、それ以外の家電のコントロールなど、IOT的に使うこともできるはずなのですが、私が購入した家についているHEMSは、ただ太陽光発電のモニターをするものだけ、のようで・・。住宅メーカーからなんとなく説明はしていただいたのですが、使い方がよくわからず、という感じでした。
見た目タブレットなので、ネットに接続してインターネットを使えるのかな、と思いきや、この商品においてはネット経由でブラウザを使う、などはできないとのことで・・。
ただ、テレビは見ることはできる、ということで。
「テレビは見れる?どういうこと?ワンセグ?」と疑問に思ったのですが、どうやら、このタブレット的なものとは別でHEMS本体があるようで、そこにB-CASカードを指して、そこから無線で電波をタブレットが拾って、テレビを見ることができるようで・・。
タブレット的な画面のメニューの「テレビを見る」部分をタッチすると、テレビに接続するための準備をする、という表示がでてきました。
まだ引っ越し前で、テレビアンテナも設置していませんでしたので、そこから先には進めていないという状況です。
製品についていた取説も読んだのですが、取説には、テレビを見る時の操作方法は書かれていても、テレビを見るための接続方法についての記載はなく、正直なところ、「???」な状況になっています。
HEMSの取説、わかりづらすぎる問題
私の家のHEMSはPanasonic製でした。同じ商品ではないようでしたが、ネットで公開されている類似商品の取説を見つけました。
もしかすると、この取説とは別に「設置マニュアル」があるのかもしれません。というのも、取説にはHEMS本体にテレビのコードを接続する、などの記載がなく「テレビ機能設定」の項目がでてきているからです。
私のように、HEMS自体の機能よりも、まずはタブレット的なものでテレビを見たいと考えている人にとっては、使いづらくて仕方ありません。
自分でHEMS機器を使いたいと思って購入したのではなく、ただ購入した家についていただけ、という人間にとっては、すごく使いづらい取説なんですよね、結局のところ・・。
コンテクストによりすぎた取説はだめ
取説を読む人は、全ての人が製品について詳しいわけではありません。とくにHEMSのような、よくわからない製品はなおさらです。
先ほどご紹介したパナソニックのマニュアルは、HEMSについての説明や、この製品できること、などの紹介がなく、「はじめに」「各部の働き」などが掲載されていきます。HEMSがよくわかっていない人間にとっては、なんじゃそりゃ、です。
私のようにテレビを見れるかどうか確認したい人にとっては、いらいらしてきます。また、さらに、テレビを見れる方法がしっかり書いていないと、余計わかりません。
ユーザーにある程度の知識があることを前提とした取説作り、していませんか?
コンテクストが共通であると思っていませんか?
正直、このHEMS製品の取説、いいとは思いません・・。ユーザーからの意見として書かさせていただきます。
最後に
少し辛辣な意見を書いてしまいましたが、ユーザーというのはわがままです。自分に問題がある場合でも、取説やメーカーのせいにします。
それらと向き合わないといけない取説制作者は、大変です。。だからこそ、もっと日の目を見るべきだし、表現する技術を認めてもらうべきだと感じます。
HEMSのような、ユーザーにとって馴染みが少ない、でも、toBではなく、toCとして販売されている製品は、取説が果たす役割が大きいと思います。こういう場面では、取説制作者の腕の見せ所です。
だからこそ、今回の私のような意見も、考えていただけると嬉しいです。
今日は短めになりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

