各工程で使用するネジなどの部材が拡大表示されていてGOOD/山善 本棚取説

気になる取説

はじめに

まにゅまに(私)は大変不器用です。家具などは組み立ててあるものをそのまま購入したい派です。でも、最近の家具屋さん、とくにニトリさんのようなところでは、自分で組み立てるパターンがほとんどです。

以前も少し書きましたが、私は購入したモニター台の組み立てにも四苦八苦するくらいです。そのとき頼りになるのは取説しかないことがほとんど。でも大体の取説が、使いづらいんですよね。部材の向きがよくわからなかったり。どの部品を使えば良いのかわからなかったり。または、ネジを締め付ける方向すら、不器用な人間にとってはよくわからなくなります。
そして、私のような、すぐに「わー。もうわからない!」となってしまう短気な人にとっては、取説がちょっとわかりづらいだけで、その商品を購入したことに後悔してしまいます。こんな組み立てしづらい商品を買わなければよかった、と。
でも、なんとか無理やり組み立ててはみるのですが、なんか傾いてしまったりして、使い勝手が悪くなる。でも、もう後戻りできない、となり、結局、やっぱり「あー、なんでこんな商品買ってしまったんだろう」「この商品をうまく組み立てられない自分悪し」と、後悔の念にかられることにもなり、悪循環に陥ります。

というわけで、家具屋さんメーカーには、ぜひ考えていただきたいのです。不器用な人にとってもわかりやすい取説というものを。

そんなとき、WEBで検索していて出会った、山善さんの本棚の取説、結構わかりやすくて、いいなと思ったのでした。

せっかくですので、ご紹介していきます。

私が見たのは山善さんの「木製システム収納 5段両開き扉付」取説

下記から閲覧できます。

SMR-5DR

全体では五段(上に二段、下に三段)の収納用棚です。両開き扉が上の段、下の段についています。
本を入れたり、ゲームやDVDなどのソフトを収納するのにもよさそうです。

よくある本棚のような、枠と各棚板をつけるだけでなく、両開き扉をつけないといけないので、組み立てのハードルはかなり高いな、と感じます。

板などの部材だけで18点あり、ネジなどの部品は22種類あります。

取説自体は横長サイズのものが12ページある構成になっていますが、紙ではどのようになっているのでしょうか、気になります。A3で両面印刷したものが6枚ある、もしくは、A4冊子で12ページのものにしているのか、など。

目次構成についてはそれほど特徴はない

この取説、目次構成についてはそれほど特徴はありません。

  • 部材明細
  • 部品明細
  • 組み立て方法(1〜27)
  • 組み立て方法(扉の外し方)
  • 組み立て方法(扉がゆがんでいる場合は)
  • 組み立て方法(組み合わせのバリエーションについて)
  • 組み立て方法(壁面固定プレートの取り付け方)
  • カムロックの取り付け方
  • 危険・警告・注意の説明
  • 説明書保管の依頼
  • 連絡先窓口の紹介

この様な感じで掲載されています。

この商品については、取扱の上で大怪我につながる危険などがないからか、取説としては珍しく、危険・警告・注意の掲載が、取説後半となっています。まあユーザーはまず「組み立てたい」からのこの取説を見ますから、この流れで私は賛成です。

ChatGPTに聞いた「この取説の良さ」

最近、記事を書く上で、ChatGPTはよき相棒となっていますが、今回、ChatGPTにこの取説をチェックしてもらい、取説として良い部分を取り上げてもらいました。
参考に紹介します。

この取説は、組み立て家具の説明書としてかなり「イラスト主導」で作られている印象です。文字で長く説明するよりも、部材の向き・位置・差し込み方向・完成状態を図で理解させる設計になっていて、特に組み立てに慣れていない人にも配慮があります。

わかりやすい点:イラスト面

  1. 最初に「完成図」と「部材全体図」がある

冒頭で、完成形の収納棚と、部材がどこに使われるのかを示す分解図が載っています。これはかなり大事です。組み立て家具では、作業中に「いま自分は全体のどこを作っているのか」が分からなくなりやすいですが、この取説では最初に全体像を見せているため、完成までの見通しを持ちやすくなっています。

特に良いのは、単なる部品リストだけでなく、板材の形状・穴の位置・左右の違いまでイラストで見せている点です。棚板や側板のような似た部品が多い商品では、ここが曖昧だと間違いが起きやすいので、視覚的に判別できるのは親切です。

  1. 部品リストが「絵+記号+数量」で整理されている

ネジやボルト、ダボ、プッシュピン受けなどの小さな部品は、名称だけでは初心者には判別しにくいです。この取説では、それぞれの部品が小枠の中にイラストで示され、アルファベット記号と数量が併記されています。

これにより、手順内で「Dを使う」「Hを使う」と出てきたときに、部品リストと照合しやすくなっています。
取説としては、言葉で覚えさせるのではなく、記号で追えるようにしているのが良い点です。

  1. 各工程が大きな図で示されている

組み立て手順では、1工程ごとに大きなイラストが配置されています。たとえば、底板と側板の取り付け、アジャスターの取り付け、可動棚の取り付けなど、作業の単位ごとに図が分かれていて、情報が詰め込まれすぎていません。

これはかなり見やすい構成です。
家具の組み立てでは、1つの図に複数の作業を入れすぎると、どこから手を付ければよいか分かりにくくなります。この取説は、工程番号を大きく表示し、図も比較的大きく取っているため、作業しながら見ても迷いにくいです。

  1. 向きの表現が丁寧

この取説で特に良いのは、板の「上・下」「前・後」「内・外」といった向きの表現が多い点です。組み立て家具では、部品そのものは合っていても、向きを逆に付けてしまうミスが非常に起きやすいです。

たとえば側板の取り付け工程では、図中に「上」「下」「後」などの表示が入っており、さらに注意書きで向きの違いを補足しています。

これは、ユーザーの失敗をかなり具体的に想定している作りです。
「この部品を付けてください」だけでなく、どちら向きに付けるべきかまで視覚的に伝えているところがわかりやすいです。

  1. 点線・矢印・丸囲みの使い方がうまい

この取説では、ネジを入れる位置や、板を差し込む方向、部品の取り付け箇所が、点線や矢印、丸囲みで示されています。特に、完成後の本体全体図に丸囲みを付けて「ここを拡大して説明しています」と見せる表現が多く、全体と部分の関係が分かりやすいです。

これは取説制作では重要な考え方です。
ユーザーは拡大図だけを見ても「それが本体のどこなのか」が分からないことがあります。この取説は、全体図+拡大図の組み合わせで、位置関係を補っています。

  1. 「手の動き」までイラスト化している

扉の取り付け工程では、単に部品の位置を示すだけでなく、指でプッシュピンを押し込む様子や、回してはめ込む動作が描かれています。

ここはかなり良いです。
部品を「どこに付けるか」だけでなく、どう動かすかまで示しているからです。特に、プッシュピンのような直感的に扱い方が分かりにくい部品は、文章だけでは伝わりにくいので、手のイラストがあることで理解しやすくなっています。

  1. 「カチッという音」など、完成判断が図とセットで示されている

可動棚や扉の取り付けでは、「カチッと音がするまで」「しっかりはめ込む」といった確認ポイントが、図の近くに配置されています。

これは良いポイントです。
組み立て作業では、ユーザーが不安になるのは「これで合っているのか?」という部分です。この取説では、作業後に確認すべき状態がイラストと一緒に示されているため、ユーザーが自分で正誤判断しやすくなっています。

  1. 難しい部品は別ページで詳しく説明している

カムロックの取り付け方については、通常の手順とは別に、基本構造・ボルトの差し込み・ナットのはめ込み・締め方をまとめて説明しています。

カムロックは家具組み立てに慣れていない人には分かりにくい部品です。そこで、手順中に何度も細かく説明するのではなく、別ページで「仕組み」と「やり方」を図解しているのは親切です。
特に、ボルトとナットの噛み合わせを断面っぽく見せている点は、部品の意味が理解しやすいです。

  1. 注意喚起のアイコンが視覚的に強い

後半の安全上の注意では、禁止・注意を大きなピクトグラムで並べています。文字を読まなくても、踏み台にしない、重いものを載せない、火気の近くに置かない、子どもが乗らないようにする、といった内容がある程度伝わる構成です。

このページは、文章量は多めですが、イラストアイコンがあることで視線を誘導しています。
特に家庭用家具の場合、使用者が説明文を最後まで読まない可能性もあるため、ピクトグラムで危険行為を直感的に伝えるのは有効です。

総合すると

この取説のイラスト面での一番の良さは、「完成形」「部品」「作業位置」「動作」「確認ポイント」を、段階ごとに図で見せていることです。

単にきれいなイラストというより、ユーザーが間違えやすいところを想定して、
「向きはどちらか」
「どこに差し込むのか」
「どの部品を使うのか」
「どこまで押し込めばよいのか」
「完成状態はどう見えるのか」
を視覚的に補っています。

取説制作の参考として見るなら、特に参考になるのは、全体図と拡大図の使い分け、部品記号との連動、手の動きの図解、向き表示の丁寧さです。
これは、工具・測定器・作業用品・組み立て製品などの説明書にも応用しやすい考え方だと思います。

ふむふむ、となりました。

ChatGPTの意見について、私もおおむね賛成です。

他のメーカーでも同様な取り組みはされていますが、特に私が思う「良いポイント」は、

6.「手の動き」までイラスト化している

7.「カチッという音」など、完成判断が図とセットで示されている

の部分です。

ただ、6も7も、少なめかな、とは思いますが・・。
とくに、6の手の動きについては、もう少し掲載してもよいのではないでしょうか。また、手だけでなく、人のシルエットも入れておくと、「この作業をするときに適切な姿勢、自分の体の向き」などがわかりやすいと思います。誌面ボリュームの問題もあると思いますが、このあたりまで掲載している家具の取説は少ないです。もっと取り組みしてほしいです。

あと、7については、結構重要なんですよね。このあたり、自動車のサービスマニュアルを作っていた時も、メーカーの方からお聞きしていたこととして「作業の時の音は大切」という部分につながります。

正しく取り付けることができた時に出る音は、おおよそ一定同じ音が鳴るはずです。その音を(難しいかもしれませんが)言葉として伝えることで(オトマトぺ)、ユーザーに正しい行動を促せるでしょうし、ユーザーとしても「あ、この音がしてるのなら大丈夫だ!」と安心を与えることができます。

※自動車においては、何か故障していると「異音」が発生します。この異音を正しく感じることができるかが、メカニックの腕でもある、と私は聞いております。最近は電子制御なので、検査機器をつないで、電気の流れで故障を判断することがほとんどですが、このようなアナログでの感覚は、今でも大切です。

ChatGPTは触れなかった「さらなる良いポイント」

ChatGPTは触れてきませんでしたが、私が感じた「この取説の良いポイント」はもうひとつあります。

むしろ、私はまずここに目が行きました。それは、

組み立て方法の各工程で使用するネジなどが拡大表示してくれている

該当部分をここで画像としてご紹介できないのですが、イメージとしてはこんな感じです。

各工程において、部材を取り付ける際に使う部品は、上記画像の上部部分のように、管理番号(冒頭で掲載されている部品に付与されているナンバー、おおよそアルファベットが多い)と簡易的なイラストで明記されていることがほとんどです。

それでもまあ、なんとかわかるのですが、山善さんの場合は、上記画像の下部分のように、より拡大して、管理番号と部品名称と部品のイラストを掲載してくれています。

これってかなりGOODポイントなんですよね。

家具の取り付けで使うネジなどの部品って、結構同じ様な物が多くて、「え、ここってどれ使えばいいの?」と迷ってしまいます。

そんなとき、この取説のように拡大表示で掲載してくれているだけで、助けになります。

この様な形で掲載している家具の取説、あまり見たことがなかったので、山善さんやるな、と思った次第です。

さいごに

これからも引越しなどした場合、新しい家具が必要になってくると思います。

そんなときの、私にとっての「家具の組み立て面倒臭い問題」。切実です。

それが取説によって少しだも解消されるとうれしいです。

こんな人、他にもいらっしゃるのではないでしょうか?

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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