こんにちは、まにゅまにです。私は18年ほどマニュアル制作の仕事に携わっていました。私は営業担当者で、制作担当ではなかったですが、ディレクションをすることは多く、かつ、時々はライティングも行っていました。
この業界、正直いえば人の入れ替わりが多いです。私が勤めていた会社は、自動車関係のマニュアルを作ることが多かったので、そのあたりの影響もあるかもしれません。
自動車関係のマニュアルは、自動車整備をしたことがある人でないと、実は書くことが難しいです。車の知識はもちろんですが、取材で自動車を分解したりすることもあるからです。そして図面をみることも多いです。
そのため、元は自動車整備士の仕事をしていて、「体力的に厳しいので転職をしたくて」という形で、マニュアル制作会社にテクニカルライターとして入社してくる人が多いです。
自動車関係のマニュアルを担当するライターが、大学卒で文系だったりすると、なかなかうまくいかないのが現実です。
自動車の整備士の人は、全員ではありませんが、「机に座って勉強をするのが苦手だから、手を動かす仕事を選んだ」というタイプが多いです。が、マニュアル制作の仕事は、机に座って行うことが多いです。
なので、入社後、ギャップを感じて、辞めてしまう人も多いです。このあたりが、人の入れ替わりが多い理由のひとつになります。
ただ、マニュアル制作会社は、慢性的な人手不足ですし、自動車整備士そのものの成り手も減少している状況ですので、「元自動車整備士」という肩書きの人が、入社したい、と手をあげてくれれば、それはもう、どんな人でもきて欲しい、と思ってしまうのが現実です。
だから、「うーん、この人大丈夫かな」という感じの人でも、採用してしまうのですが、結局そういう人は、数ヶ月〜1年で退職してしまうんですよね。
なかなか難しいですね。
というわけで、今日の記事では、私が見てきて「こういうタイプの人はマニュアル制作者としては向いていないな」と感じた例をご紹介していきます。
「自分が分かれば、相手も分かる」と考えてしまう人
マニュアル制作では、作り手の知識ではなく「初めて読む人の知識レベル」に合わせる必要があります。専門用語を当然のように使ったり、途中の手順を省略したりすると、初心者には理解できません。
若い整備士さんではあまりないですが、長い整備経験があり、自分の技術に自身があるタイプほど、ここに当てはまります。「わかるだろう?」というタイプの人ですと、マニュアル制作者には向きません。
情報を整理・分類するのが苦手な人
マニュアル制作では文章力以上に、情報設計力が求められます。
たとえば「準備」「基本操作」「応用操作」「トラブル対応」など、読者が探しやすい構造に情報を分類しなければなりません。思いついた順番で説明してしまう人は、読みにくいマニュアルになりがちです。
いくら自動車整備の知識があっても、それを整理して人に伝えることができない人だと、マニュアル制作はできません。ただ、たとえば工具の整理が得意な人などは、文章の整理の経験がなくても、資質としてはマニュアル制作者としての才能があるだろうな、と思います。
他人からの指摘を嫌う人
マニュアル制作では、開発者、営業担当、品質管理担当、実際の利用者など、多くの人から修正意見が入ることがあります。
「自分の文章を否定された」と考えてしまうと苦しくなります。文章そのものより、「利用者が理解できるか」を優先できる人の方が向いています。
お客さんと接する機会がなく、ただ整備だけをしてきた人には、この仕事は向いていないかもしれないです。ただ、最近は整備の方が、お客さんに整備内容を説明することが多いと思うので、そういう方は少なくなっているのではないでしょうか。
専門知識を見せたくなる人
詳しい人ほど専門用語を使いたくなることがあります。しかし、マニュアルでは専門性を見せることより、専門知識を「分からない人でも理解できる形に変換すること」が重要です。
知識があることと、マニュアルを作るのが上手いことは別です。
職人気質が強い整備士さんだと、こういうタイプの人もいますね。。
と、あげてきましたが、正直これって、元自動車整備士だから、という部分に限りませんね・・。こういうタイプの人は、過去どのような経験がある方でも、マニュアル編集には向いていないかも、です。
でも、これって実は直していける部分でもあります。マニュアル制作者において、大切なことって、文章をうまくかける、ではないんですよね。
相手のことをしっかり考えることができるかどうか、なんですよね。
なので、そう考えると、「思いやりがある人」なら、誰でも向いているのかもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

